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  -王東順- 【エフドットコム】 一億円の微笑み






手帳はクリエイティブの宝。
ボツネタメモからヒット企画が生まれる。


芸能界やテレビ界で、現場の人たちのスケジュール管理といえば、いまだに“手帳派”が圧倒的。理由はパソコンに比べ一覧性に秀でているのと、持ち歩くのに軽いからだ。かくいう私もノートや手帳、メモ紙を常時携行し、愛用している。何か気になったり、思いついたりしたら、すぐメモすることがクセになっている。周囲からは『王さんは放送業界一のメモ魔』と言われている。
そんなメモ魔のツールは全部で3つ。まず1つは【とりあえずメモ】。胸ポケットに常時メモ紙(コピーの裏紙を小さく折ったもの)とシャープペンを入れている。シャープペンは自前で5000円の高級品を使っている。高いものだと愛着がわいて絶対なくさないからだ。会社の備品は絶対使わない。なぜシャープペンがいいかというと、紙を壁に押し付けてタテにして書いたり、寝ている時、上を向いて書いたりしても大丈夫だからだ。芯は0・9oの2B。書き味はとてもなめらかだ。
メモの仕方は、きっかけになる言葉だけをメモする。フルにコメントを書く必要はない。何しろ「思いつき」はフッとやってくる。駅で思いつけばホームの丸い柱や水飲み場も机代わり。食事中に思いつけば、はし袋やコースター・紙ナプキンもメモ紙にしてしまう。
2つめは【やるべき手帳】。今はテレビ局からいただいた小型手帳を使っている。日常のやるべきことのメモは、日付欄に関係なくこの手帳の頭から書いて行くが、先の話題やテーマ、長期的に使うアイデアは後ろから書くという両面使いだ。実はこの両面使いがあなどれないのだ。
「クイズ!ドレミファドン」という番組を担当していたころ、毎週ネタ会議があって、スタッフはいろいろなネタや情報を持ち寄ってくる。このとき、中味はおもしろいけれど、「クイズ!ドレミファドン」の番組には適さないネタが出されると、当然それは不採用となる。しかし、私はこっそりそれらのネタを手帳の後ろからメモしてためておいた。そうしていくうちに『そうだ、これらのボツネタを使って新しい企画ができるかもしれない』。『「クイズ!ドレミファドン」とは全く違うコンセプトでできないか』…。これが引き金になり、後に「なるほど!ザ・ワールド」の原型となる企画が生まれた。
その後、「なるほど!ザ・ワールド」をやっているときも、不採用ネタをため続け、そこから生まれたのが「クイズ!年の差なんて」というシリーズ。手帳の後ろから書くボツネタメモが、後のヒット企画を生んだ。
3つめは【スケジュール手帳】。スケジュール欄のページ1週間分をA4サイズに拡大コピーして常時、3カ月分の13枚だけクリップで留めて持ち歩いている。3カ月より先のスケジュールはそれほど細かくは必要ないし、それに何も過ぎた分まで持ち歩くことはないわけで…。従って月が変わると、過ぎた1カ月分を机にしまい、新たに先のコピーを足す。
アイデアはいつ生まれるかわからない。メモや手帳は使い方次第で、クリエイティブの宝となる。
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代表作として・・・・
「クイズ!ドレミファドン」 ・・・イントロクイズブームを作る
「なるほど!ザ・ワールド」 ・・・最高視聴率36.4%
「クイズ!年の差なんて」
「出たMONO勝負」
「めざましテレビ」 ・・・立ち上げ命名・司会キャスティング
「オールスター大運動会」
「新春かくし芸大会」 など



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