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  -王東順- 【エフドットコム】 一億円の微笑み






デート中にロケハンもあり?「ふたまた」かければ得るもの2倍の時間活用術


「王さん!パリのこのカフェ知ってます?」
「あ、これ確かシャンゼリゼの一本裏の道の、角から4〜5軒目の…変なカフェなんだよね」
「さすが"なるほど!ザ・ワールド"のプロデューサー、よく知ってるね」
「でも、実は行ってないんだよ」
「エッ?」

なぜ、そんなに詳しいのかって、一回の海外ロケで撮ってくるビデオの長さは、大体30時間以上という膨大な量。それをディレクターが編集し、出来上がった物をチェックするのが私の役目だが、私の場合はというと、撮ってきた全てのビデオをチェックして画を憶えていたのだ。

そのために私は、2本同時に見るという方法を行った。コンピューターがどんなに発達してもいい画を選ぶのは人間だ。
テーブルの上にモニターを2台置き、バラバラのテープを2本同時に再生する。
左目は左のモニター。右目は右のモニター(という訳ではないが)、とにかく左右2台のモニターを同時に見て、使いたい画面を見つけたらノートに記録していく。
だんだん慣れてくると、更にスピードアップの為、2台とも倍速で回してしまう。
キュルキュル!音も倍速だ。息を止めて神経を集中し、眼を凝らす。
こうすれば、4分の1に時間を短縮できる。チェックの時間が短くなった分、スタッフとじっくり全体構成を練る事ができる。

ところで、毎週の作業をしながら、勉強(インプット)もしなくてはならない。
私は同業のほかのテレビ番組を見るよりも、好んで本を読んだ。
実は、本を読む時も2冊〜3冊同時進行で読んで行く。
どうしても読まなければならない5cm位の分厚いむずかしい訳本を読む時は、別に読みやすそうなやさしい本を用意する。頭が痛くなったら、しおりをはさんでやさしい本にのりかえ、行ったり来たりしているうち、いつの間にか分厚い本を読み終えてしまう。「頭がゴチャゴチャするのでは」という異論はあるかもしれないが、途中で挫折してしまうよりはましだ。慣れてしまうと「ふたまた読書法」が、今や当たり前になってしまった。

クリエイティブな仕事人は、ONとOFFが同時進行する。若い頃、彼女とデートで郊外へドライブに行っても、楽しみながら風景や町をウォッチングしていた。

「富士山を見に行こう。そこには電線もビルもなく、かやぶき屋根の民家があるだけで…」
「ねえ、新しい街ができたんだって。街中花だらけらしいよ」
「新しいデパートができたので、のぞかない?」

誘われた彼女も当然喜んでくれる。そしてそういう場所を見ておけば、何かの折にテレビのロケに使えたり、街のデザインに触発されたりする。もちろんこれはあくまでも勤務時間外だ。遊びながらもこういうインプットをしておく積み重ねが、クリエイティブな感覚を養い、後々役に立つ。彼女をふたまたかけるのはまずいが、「デート」と「ロケハン」のふたまたは悪くないのでは?2つのことを同時にこなすのは意外に楽しく、ひとつの時間で得るものが2倍になる。

さて、あなたの場合、「何」と「何」をふたまかけますか?

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代表作として・・・・
「クイズ!ドレミファドン」 ・・・イントロクイズブームを作る
「なるほど!ザ・ワールド」 ・・・最高視聴率36.4%
「クイズ!年の差なんて」
「出たMONO勝負」
「めざましテレビ」 ・・・立ち上げ命名・司会キャスティング
「オールスター大運動会」
「新春かくし芸大会」 など



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