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  -王東順- 【エフドットコム】 一億円の微笑み






「無謀にも取材班同行でパリダカに参戦したなるほど号
結末には予想外のおまけが…


「なるほど!ザ・ワールド」の海外取材班は、バイタリティーあふれるタフなスタッフが揃っていた。ある人は秘境専門で、どんな未開の地でも平然と出かけて行った。
実は2004年5月、イラクで亡くなられた横田伸介さんも、かつては我が「なるほど!ザ・ワールド」の海外取材班の一員だった。彼らの力なくして、過酷な海外取材のレポートを毎週こなして行くことは到底できなかった。

そんな中に一人、石原というスタッフがいた。彼はとても変わっていて、年末年始になると決まって1ヶ月間の休暇を取っていた。年末年始は番組にとっても最も忙しい時期。毎年その大事な時期に1ヶ月もいなくなるなんて…

「なんで、そんなに長い期間休むの?しかも年末年始に?」
「すいません、パリダカに毎年出ているので…」
「パリダカ???」

なんと彼は趣味で、あの世界的な"パリダカールラリー"に選手として参加していたのだった。一年間貯めた貯金をすべてはき出し、12月になると喜々とした顔で出かけて行く彼の姿を見て、少々苦々しくもあったが、そういう生き方がうらやましくもあった。

ある年ふと思いつき…
「そうだ石原君!パリダカのコースに沿って、レースに随行して撮りながら通過点をリポートしていくなんてできないだろうか?」と提案してみた。
渡りに舟、一石二鳥、これなら石原君も休暇でなく、だれに遠慮することなく堂々とパリダカに行けるではないか。
早速、車メーカーに交渉して車を提供してもらい、ドライバー石原で、市販車四輪駆動部門に番組としてエントリーした。その名もチーム「なるほど号」1号車、2号車。
番組が主体になってラリーに参加するという、前代未聞の大胆な企画が実現した。

かくして「なるほど号」は、パリからアフリカのセネガル・ダカール市まで、約1万kmを走破するラリーに旅立った。それに随行する取材班も必死だ。コースの大半はサハラ砂漠の道なき道。ラリー車より先に出発して撮影をし、途中でラリー車に追い抜かれ、夜、野営ポイントで合流するという行程のくり返しだ。

パリダカールラリーは、日本でもそのレース経過が連日報道されていた。
しかし私たちの目に飛び込んでくるニュースは、ヘリコプターの墜落や、サハラ砂漠の真ん中で横転して燃えているラリー車など、事故の映像ばかり。まさかそんな中に「なるほど号」は入っていないかと心配な日々が続いた。

ある日、現地から国際電話が…。
「やりました。完走しました!」ととぎれとぎれの声で朗報が飛び込んできた。よく聞くと、市販車四輪駆動部門のクラス優勝まで果たしたというおまけがついていた。
20日間で1万kmを走破し、ダカールの海岸をビクトリーラン(凱旋走行)する「なるほど号」の勇姿は、スタッフはもちろんのこと、視聴者にもその感動は伝わった。

後日開いた記者発表には、いつものテレビ誌や芸能記者のほかに、私たちが知らない多くの自動車関係の記者が押しかけてきた。
テレビ番組「なるほど!ザ・ワールド」の記事は、全くの縁のなかったカー雑誌に載ることになったのだ。ひょんなことから実行した企画が全く違う業界にアピールし、また新たなファンを掘り起こした。

何か大きなチャンスをつかまえるきっかけは、理路整然とした理由からではなく、意外と身近な所に潜んでいる。要はそれに気づき、後はチャレンジする勇気さえあればいい。メリットとデメリットを並べて比較検討して…なんてやっていたら、今そこにあるチャンスは遠のいていくのではないか。
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代表作として・・・・
「クイズ!ドレミファドン」 ・・・イントロクイズブームを作る
「なるほど!ザ・ワールド」 ・・・最高視聴率36.4%
「クイズ!年の差なんて」
「出たMONO勝負」
「めざましテレビ」 ・・・立ち上げ命名・司会キャスティング
「オールスター大運動会」
「新春かくし芸大会」 など



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